やっとレクター4部作のうち、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」と3作読み終えたのですが、もう!とにかく、レクター博士が好きすぎてだなあ!!←
物語が面白いっていうのは大前提として、このシリーズ通してレクター博士を回を追う毎に好きになっていく・・・!!
おいおい、あんな食人鬼を好きになるなんて変じゃないかと、そう言われるかもしれませんが、このシリーズを読んでいる読者の皆様は、きっと、どんな形にせよ、彼という存在に惹かれて止まないんじゃないのでしょうか。
なんていうのかなあ・・・・あの不思議な人物は・・・理解しようとしてできる存在でもないし・・・・不思議な魅力を放つキャラクターです。
食人鬼という常軌を逸した存在でありながら、その内面はとっても知的で紳士的。彼の些細な言動の端々にそういった隠しきれない智性や優雅さを感じます。更に芸術への造詣も深い。
3作目の「ハンニバル」を読んでいる時には、きっと読者の誰もが思ったことでしょう。「レクター博士が捕まるなんてありえない!というか、レクター博士のそんな姿、見たくない!!」
彼のことが好きってわけではない人も、このシリーズを読み進めていくにあたり、彼の色々と人間離れした凄さに圧倒されると思うのですが、そんな彼だからこそ、ダメダメな姿なんて考えられないし、そんなのレクターじゃない!っていつの間にか思っている自分がいるんですよね。それで、相手が凶悪犯罪者だということが分かっていながら、気がつくと彼の生還を願い、彼が捕まらないことを祈りながら物語を読み進めてしまっている。
そう思わせる彼は、凄いですよやっぱり。
「ハンニバル」の結末としては、もちろんはっきりとハッピーエンドと言ってしまえるものではないのですが、私個人としては物凄く満足のいくエンディングでした。もう、レクター博士が幸せなら、それでいいんじゃないかな!←
物語の中で、レクター博士はもちろん犯罪者ではあるのだけど、彼の中にはある決まった美の論理というものが整然と存在していて、それに従って彼は殺す相手を選んでいるところがあったり、彼やヒロインのスターリングの周囲にいる一般的には普通とされる犯罪者ではない人々でも、もう、たとえ犯罪を犯していないとしても、人として最低だな!!って感じの自分のことしか考えていない人間がわさわさいるのを見ていると、寧ろ「レクター博士、どうぞ、殺ってしまってください。(キリッ)」って気持ちにもなったりして(笑)
この「ハンニバル」から4作目の「ハンニバル・ライジング」(今絶賛読書中)にかけて、現在のレクター博士を創り上げている過去の重要な部分に触れていくわけですが、もう、それを見ていると、レクター博士に同情の念すら湧いてきて、ああ、やっぱり大好きだ・・・・!!という冒頭の感じに戻るわけです。
とにかく、このシリーズ大好きなので、映画も「羊たちの沈黙」に続いて、全作見ようと思います。
さて、想いの丈もぶつけたことだし、そろそろ寝るとするか・・・・。
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