皆様、新年あけましておめでとうございます。
またのらりくらりとした更新速度の中、1年経ってしまったわけですね。
今年も、例年通りのらあ~りくらあ~り更新をしていきますが、お付き合いよろしくお願いします。(ペコリ)
そいうえば、今年は年が明けて早い段階でなんと!この私が久方ぶりに小説を書き始めるという、天変地異の前触れなのではないかというくらい、ここ数年起こっていなかった現象が起こっております。
この調子で、シリーズものの小説をちゃんとまっとうに書き進められたらいいななんて調子の良いことを思ったりなんだりしているわけですが・・・・どうかなあ・・頑張ります。
このお正月休みは何をしていたかというと、本当にごろごろごろごろとだらしなく過ごしていたのですが、小説を書く以外ですと、本当は最近手元にPSPを手に入れたので、某王国心のPSPソフトをプレイしようかと思っていたところ、いつも一緒にこのシリーズを見ている我が妹が、大学の課題に追われていて時間がないという事態が発生したため、ゲームとかをやり進めることもできず、まあ、結果やっぱりごろごろごろごろしていたわけです。←
まあ、こうしてゆっくり心身共に休めることも必要ですね・・・と自分に言い聞かせる毎日プライスレス・・っ!!(落ち着いてください彩瀬さん)
あ、そうそう。最近、ずっと気になっていた小説「悪の教典」を読みましたよ!!
テレビで映画の宣伝を目にした瞬間から、めちゃくちゃ気になっていたものだったので、すっごくドキドキしながら読みすすめました。事前に妹が大学の友人から仕入れた情報で、あの映画は暴力的な表現よりも性的な表現の方でR-15らしいという話を聞いていたので、「あ、そうなんだ。私はてっきりもっと血なまぐさい方かと・・・」と思いつつ原作を読み進めてみたところ、確かに性的な部分もあるにはあるんですが、最終的にはバイオレンスの占める比重の方が大きかった気がします。個人的には、それを期待して買ったので、よかったのですが。
いやあ、面白かった。最後にあとがき的なものがあったのですが、その文章を書いている人が作者ではなく映画の監督で、本編のあとがきというより、ただのファンページだったことにちょっと吹きました。
あの監督、ハスミンのこと好きすぎるだろうwwww
でも、あのお話の不思議なところは、主人公である蓮実聖司の人間性というか相手の感情に対しての共感性に欠けるという部分はやはり恐ろしいところで、彼の行っていることは、倫理的に考えれば絶対に正しいことではないはずなのに、読者は知らず知らずのうちに心の中で彼の犯行が見つからなければいいなと思っていたりするところですね。
彼が上手く犯罪をやりおおせてみせるのを、どこか期待している自分がいて、これは最近読んだ東野圭吾の「容疑者Xの献身」にも通じるところがあるものの、全く違う側からきた感情なんですよね。
「容疑者Xの献身」は、犯行を犯してしまった犯人側には、その犯行を犯してしまったやむおえない理由があって、その犯人側の人間の感情に読者が共感するから、出来ればこの犯人が捕まらないでほしいと思うのですが、今回の「悪の教典」に関しては、作中で蓮実自身が言っているように、本当はやってはいけないこと(倫理や法律の観点から見て)だけど、それができてしまえば自分にとって有利に働くという状況に立たされたとき、殺人を犯すとか嘘を吐くといった普通は取らない選択肢を、もしも人が欲望のままに取るとどうなるか。というお話なんですよね。
そんな自分の欲望に忠実に、そして誠実に生きている蓮実という人間を、私たちは自分には絶対にできないことだと分かっているからこそ、ちょっと憧れを抱いてしまうところがある。
これは、マンガの主人公に憧れる気持ちとどこか似ているところがあるのかもしれないなぁなんて思ってみたり。
と、こうして語っている私もハスミンのことが結構好きだったりします。
彼も、なんだかんだ、感情が全くないわけじゃないんですよね。自分が知らず情を抱いていた人を手にかけようとした時のみ、体がいうことをきかなくなってしまう瞬間があったりして、そんな彼がちょっとばかり愛おしく感じられたりします。
皆さんも、もしも気になった方がおられましたら、是非、原作を読んでみてください。
うーん、私も今度気が向けば映画の方も見てみようかなあ・・・・。
よし、ではでは今日はこの辺で作業に戻りたいと思います。
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