とかなんとか言いつつ、全然バレンタインらしいことはしていないのですが・・・・;;
とりあえず、HPのTOPだけでも思い出したかのように、それっぽくしてみました。(思い出したんですけども←)
またしても、日記の更新を怠りまくりだったわけですが、私は元気に生きていましたよ!
最近は時間があるのをいいことに、色々と本を読み漁っている私ですが、いやあこれはよかった!っていう本を読む度に、日記に書かねばと思いつつ、後で後でと先延ばしにして、こうして今に至ります。(ダメやん)
「チョコレート・アンダーグラウンド」という本を読んだのですが(お、タイミング的に良い題名じゃないか!)このお話が、面白くってですね!そして、色々と考えさせられるものもあったりして、読み終わってからじーんと感動を味わっておりました。
簡単な概要を話すと、ある時ある国(モデルはイギリスだと思われる)で「健全健康党」という政党が政権を握ってしまう。
この政党は恐ろしいことに「チョコレート禁止法」という法律を発令し、国中から甘くて美味しいお菓子を次々に処分していってしまいます。そんなおかしな(お菓子だけに/黙りなさい)法律にハントリーとスマッジャーという二人の少年が、戦いを挑むことに!チョコレートを密造し、地下チョコバーを開くことにしたが、政府のチョコレート警察に目をつけられてしまって・・・・・さて、2人の運命やいかに・・!!
といった感じのお話です。
これだけ聞くと、子供向けのちょっとありえないようなお話っていう感じがしますが、いやいやこれがまた、深くてですね。
もちろん、中を見れば分かりますが、この作品はどちらかというと子供たちに向けた児童書です。でも、言っている内容は大人から見ても、ドキッとさせられるようなことも含まれていて、まずこの「健全健康党」が政権を握ってしまった理由は、多くの大人達が選挙に行ってちゃんと投票しなかったからだったりします。
民主主義の政治では、投票に行った人の票が全国民の意見。それで投票数が多かった意見というのが、全国民の半数以上の意見ということになっていますが、もしも、殆どの国民がちゃんと投票に行かなかったら?
「自分が投票しなくても、誰かがちゃんとやってくれる。変な政党が勝つことなんてないだろう。」
って思っている人がもしも国民の殆どで、その人たちが投票に行かないで、変な政党に票を入れてしまうような人ばかりが投票に行ってしまったら?
全国民の半数以上が投票してもいないのに、投票に行った極少数の中の半数以上の意見で、変な政党が勝ってしまうということが起こる。これは、現実にある最近の選挙問題を見ていても強く感じる不安ですよね。
この物語は、そんな恐ろしい「もしも」が起こってしまった世界のお話です。
っていうと、ちょっと・・・というか、かなり気になってきたりしませんか?
この本を読んでいて、私は今の若者みんなにこの本をもっと読んでみてもらいたいなと感じました。
これ読んだら、みんな選挙にちゃんと行かなくちゃなって気になる気がするなあ。
あ、本についての情報をもう少し詳しく書いておきます。
「チョコレート・アンダーグラウンド」 アレックス・シアラー/金原瑞人訳 KYURYUDO
この本、どうやらマーガレットでコミックス化もされているらしいので、「コミックスなら読める!」て方は、そちらでどうぞ。
しかし、私はコミックス版は読んでいないので、それが作品として良いかどうかはちょっと分かりません。あしからず。
今回凄く気に入ったので、またどこかでこの作者の作品を見かけたら、手に入れたいと思います。
ではでは、最後に上記の本以外に前回ここに載せた分から後に読んだ本を読んだ順にだらっと並べておきたいと思います。(激しくどうでもいいな)
「チョコレートコスモス」 恩田陸 徳間書店
「親指の恋人」 石田衣良 小学館
「左近の桜」 長野まゆみ 角川書店
「風味絶佳」 山田詠美 文藝春秋
「ジェントルマン」 山田詠美 講談社
「富豪刑事」 筒井康隆 新潮社
「容疑者Xの献身」 東野圭吾 文藝春秋
「アンネの日記 完全版」 アンネ・フランク/深町眞理子訳 文藝春秋
「トランス」 鴻上尚史 白水社
「ダイイング・アイ」 東野圭吾 光文社
「感染」 仙川環 小学館
「森に眠る魚」 角田光代
「リアルワールド」 桐野夏生 集英社
「I'm sorry,mama」 桐野夏生 集英社
「24.7」 山田詠美 角川書店
「工学部・水柿助教授の解脱」 森博嗣 幻冬舎
あと、1冊くらいあった気がしますが・・・まぁ、いいか。(いいのか)
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