こんにちは!
この土日で買ってきたブリーチ小説を読み終わりました!
ということで、ざっくりと感想をば。
*以下ブリーチ小説ネタバレ含む
とりあえず、全体通して、面白かったの一言!!
もう、色々胸熱だったんですけども、ドン・観音寺は本当にヒーローの中のヒーローだなと・・・っ!!
ドン・観音寺の精神的ヒーロー性をあそこまで引き出した格好良い小説とか、愛がないと書けないよね!私も前々から大好きだったけど、もっともっと彼を大好きになりました!
それにしても、あとがきを読んで思ったのだが、成田さんは、コアなブリーチファンだったのかwwwww
どこまで久保さんと打ち合わせの上で話を書いていたのかなと思っていたのですが、基本的には成田さんが全部話を考えて、部分部分、作者の手が必要なところで許可をもらったり、新しい技名とか考えてもらったりしたっていう感じなんですね。なにしろ、成田さんの小説を読んだ久保さん自身が、そのブリーチに対する洞察力の鋭さに対して驚いていましたからね。(あとがきにて)
最初の打ち合わせ早々、「ドン・観音寺を主人公にした話を書いてもいいですか?」って(笑)
カラブリとかの番外編で出てきた設定やキャラクターたちも細かく生かされていて、ブリーチファンの一人としては、読んでいてウハウハしましたね。
一角と弓親という大好きなコンビも沢山出てきたし、剣ちゃんもかっこよかったし。
そしてまさかの大前田家・・・っ!!ちょっとあの一家を見直しました(笑)
とにかく、成田さんお得意の空間や時間軸をコロコロ変えて、色々な視点で見せていくあの描き方が本当に生きていると感じました。ブリーチとの相性バッチリだな。
そういえば、あとがきを読んで驚いたのが、成田さんが久保さんと知り合ったきっかけがツイッターだったという話。しかも、ジャンプ本編で藍染の前にドン・観音寺が立ちはだかった場面が掲載された際に、ツイッター上でそのことについて成田さんが発した呟きに対して、久保さんからレスが帰ってきたというwwというか、どんだけドン・観音寺推しなんだ成田さんwww
久保さん自身は、読むのが遅いからという理由で普段小説をあまり読まないそうで、成田さんの作品も読んだことはなかったそうなんですが、なんと、成田さんのデビュー作「バッカーノ!」のアニメに一護役の森田さんが出演していた関係で、森田さんが久保さんに成田さんのことを話したというなんとも奇妙な巡り合わせで、成田さんの存在を知ったそうです。
人の縁とは、不思議なものですね。作品が繋いだ縁といいますか。なんだか、感慨深いものを感じます。
ちなみに、バッカーノに森田さんが出演していたと聞いて、一体何の役だったのだろうかと検索してみたら、なんと私の大好きなクレア!!(うわあああああっ!!////ゴロンゴロンゴロン)
今度、腰を据えて一度バッカーノ!のアニメも見なければな・・・。(ふむ)
とにかく、ブリーチ小説には楽しませてもらいました。・・・・成田さんの小説がまた読み終わってしまった・・なんでもいいから、早く新刊出ないかな・・。
そういえば、今、去年読み逃していた文芸雑誌「yomyom」を一気読みしているところなのですが、驚いたことが一つ。
去年の3・11のことがあって、「yomyom」に掲載されているものでも、そのことに触れている話がいくつかありました。その中で、あの大震災があった後の夏・秋辺りの号で、前々から連載されている小説の話の中に、なんとその大震災の描写がありました。その物語は元々現代設定なので、そのことにもちろん矛盾する点はないのですが、物語の中だけの話のはずなのに、その描写が加わったことにより、急にそれがただの物語ではなくなったように感じ、私は非常に驚きました。まるで、二次元の中にしか存在しないはずのその話が本当に現実のどこかで起こっていた事実のように感じられました。その中の登場人物と、どこかで会えるのではないかという錯覚さえ覚えました。物語の人物をこれほどリアルに感じられた瞬間は初めてです。二次元と三次元が交差した瞬間に立ち会ったような妙にドキリとした感覚を味わいました。
物語は、フィクションの話です。ですが、私たちが味わったあの震災を物語の主人公は、紙面の中でリアルに味わっていました。
あのことがあって、創作活動をする多くの人々が、精神的な問題で作品を創ることが出来なくなってしまうことがありました。そんな中で、この作者はなんて心が強いのだろうと思い、自分の心臓がドクドクいうのを感じました。
もしかすると、決してこの作者が強いというわけではなく、寧ろあの事実を作品の中に描き出して、一度自分の中から吐き出し目の前に並べ、整理してみないといてもたってもいられなかったのかもしれません。
しかし、実際「yomuyom」の中にコメントを載せていた別の作家の方には、今まで1ヶ月に100~300枚ペースで原稿を書いていたのに、あのことがあって急に何も書けない状態になってしまった方もおられました。
作家仲間と声を掛け合って、チャリティーのために作り上げた同人小説では、自分も何かしなければと立ち上がって、やっと35ページ書けたそうです。
そんな対照的な作家の姿や、あの当時の様子を語った話等が載っているこの雑誌を、こうして時間を置いた今目にしてみて、改めてあの時の色々なことを思い出しました。
ある意味、このタイミングでこれらを目にしたことは、よかったのかもしれません。今であれば、十分噛み砕いてそのことに目を向けられると、冷静に思いながら物語を読んでいく私がいました。
改めて、時の経つ早さに驚いています。
さて、こんなことを言っていないで、私も時間を無駄にしないようにせねばなあ。
PR